叔父の永眠

癌を患っていた叔父が亡くなった。63歳の若さだった。

先週の火曜に見舞いに行ったばかりだった。叔父が危ないという連絡を受けて、慌てて向かった。本当に久しぶりで気が引けたが、叔父は相変わらずのやさしさで迎えてくれた。すっかりやせ細っていたが、聞いていたよりもしっかりとしていたので安心した。

病床にあるにも関わらず、こちらの身体のことを気に掛けてくれていた。そのやさしさが辛かった。それでも温かくて心地よかった。親戚という血の繋がりをこの時ほど感じたことは無かった。

テレビを観ながら地震のことなど色々と話した。笑い話もしてくれた。叔父は笑い話が上手く、最後にしっかりとオチを持ってくる。ただ、この日の話がどうしても思い出せないのがとても悔しい。

叔父は死を受け入れているように見えた。もちろん、一日でも長く家族と一緒に居たかったに違いない。それでも、自分の死をしっかりと見据える、悟りにも似たものを感じた。そんな叔父の強さがどのように生まれるのか尋ねてみたかった。

その5日後に叔父は亡くなった。

その日、見舞いに来た叔父の兄と廊下ですれ違った際に、叔父は車椅子から両手でバツ印を見せた。そして死の直前まで、娘達の呼びかけに手を握り返すことで叔父は応え続けていた。

最後まで強くてやさしい叔父だった。

どうぞ安らかに。

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