手引

Ubuntuくんの無料マニュアルを発見。

昨日、Ubuntuくんを弄って泥沼に陥りながらネットを漁っていると、Ubuntu Manual Projectなるものに辿り着く。どうやら世界中の有志が集まって、Ubuntuくんを分かりやすく解説しようとする計画らしい。

さっそくダウンロード。

インストールからネットや動画・音楽再生など基本操作を網羅しており、さしずめ「Ubuntu入門編」といったところ。小難しい専門用語を極力排し、分かりやすい文章で解説。スクリーン・ショットも満載で、実際の画面と較べながら作業できるのが嬉しい。

この計画、去年から始まったようだが、Ubuntuくんをもっと詳しく知りたい者にとっては朗報。どんなに優れたOSであったとしても、使い方が分からなければそれは只の箱にすぎない。確かに、マニュアルが無くても感覚的に使えることもOSにとっては大切。その一方で、もっと詳しく体系的に知りたい場合、こうした分かりやすいマニュアルは必要不可欠である。

Ubuntuくんのマニュアルに限らず、様々な分野の教科書がネット上に無料であったとしたら?
それこそ、どんな分野も独学で学ぶことができ、そのメリットは計り知れない。

第一に期待できるのは、「知の共有」だ。
ふとしたきっかけから興味を持った分野があったとして、その分野の教科書があれば独学でも学ぶことが可能だ。
例えば、共通の看護学の教科書があれば、怪我人や病人の応急処置などの知識が共有できる。生きることに欠かせない知識から働くために必要な知識、さらには教養としての知識など、ネット上に教科書があることによって様々な知識を誰もが自由に得ることができる。

第二に期待できるのは、「知の平準化」だ。
その分野にとって必要十分な内容の教科書であれば、誰もが必要十分な知識を得ることができる。
例えば、日本ではフィリピンやインドネシアなど外国人看護師や介護士の受け入れが始まっているが、共通の教科書があれば世界中のどこでも同じ水準の看護や介護の知識を学ぶことができる。

実はそんな取り組みが、ずっと以前から行われていたらしい。それが誰でも自由に使える教科書というべきWikibooks。そこには様々な分野が数多くの言語で執筆されている。ただ、各言語ごとに内容がバラバラなのが残念。ここで理想としているのは、統一された内容が書かれた教科書の翻訳版。

もちろん、こうした無料のオンライン教科書にも課題はある。

第一に、歴史のように多様な解釈が可能な分野は、内容を統一することが難しい。さらに、あまりに内容を統一することを重視しすぎると、「知の画一化」という問題も引き起こしかねない。

第二に、知の共有や平準化が可能でも、知の実践・実習をどうするかという課題は残る。とはいえ、この点については、動画配信などといった補助手段が無いわけではない。

第三に、ネットを使えない者にとっては、この教科書に触れることはできない。ただ、オンラインの恩恵は受けられなくとも、無料の恩恵は受けられることは可能だ。プリントアウトして配布される支援があれば、教科書を手にすることができる。

こうした課題を抱えていたとしても、「知のプラットフォーム(共通基盤)」として無料のオンライン教科書が果たせる役割は限りなく大きい。それは非排他性と非競争性という性格を満たす地球公共財としての役割を果たすこともできよう。今後の発展を期待せずにはいられない。


Wiki、教科書業界に宣戦布告–新プロジェクト「Wikibooks」を立ち上げ(CNET Japan)

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